夜桜と美しき女神７〜オリオンの刻印〜

３２１． ページ21

手足を拘束され身動きが取れないAは、近づいてくるベルナルドを必死に睨み付ける。








『何をするつもりだ……』









ベ「これは君の記憶を操作する機械。頭に付ければ事前にプログラミングしておいた記憶が君の頭の中に入り、不必要な記憶は抹消される。








例えば……イナズマジャパンだったという記憶とかな」









『！』









Aは頭を振って必死に装置を拒む。









『い、嫌だっ……失いたくないっ……皆との記憶をっ……！』









ベ「残念だが、その願いは聞き入れられない」









『やめっ……！』









有無を言わさず、ベルナルドはAの頭に装置を装着した。









Aは装置を付けられた瞬間、まるで人形のように動かなくなった。









そしてAの手足を拘束していたものが外される。









ベ「さぁ、今日から君は私の右腕だ」









『……はい。ベルナルド様』









Aはその場に膝をつき光のない目でベルナルドを見上げた。その見上げたAの左目には、オリオンの刻印が怪しく浮かびあがっていた。









ベ「フッ……期待しているぞ、勝利の女神」









『はい……お任せ下さい』








ベルナルドは、言いなりとなったAを見て不適に笑っていた。

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