３１． ページ31
シエルとセバスチャンが犯人を捕まえに行ってから３０分が過ぎた。
外を見ると雨が上がって大きな満月が浮かびあがっていた。
『さて……我もそろそろ動くとしよう。まぁ結果は見えているが……』
Aはそう言うと窓を開け翼を生やし飛んでいった。
Aは血の匂いが濃い方向へと飛んでいく。
そして辿り付いた場所には、シエルと手負いのセバスチャン。そして赤髪の不審者と血に濡れて息をしていないマダム・レッドの死体があった。
『これはまた随分と手間が掛かっているようだな、悪魔よ』
セ「Aさん、貴方留守番していたはずでは？」
『雨が止んだから来てやったにすぎん。……それにしても中々滑稽なことになっているじゃないか。
悪魔であるお前がこんな奴に傷だらけにされてしまうとは。まぁ……”死神”なら、仕方が無いことかもしれんがな』
Aはグレルの方を見てそう言った。
グ「あらやだ。誰かと思えば吸血鬼様じゃない。
元最凶の吸血鬼がメイドなんてしてるから最初見たときは驚いたわよ。まぁそれ以前に吸血鬼が復活してたことの方が驚いたけど」
『我の復活は貴様ら死神にとってはだいぶ面倒なことじゃないのか？』
グ「そうね。吸血鬼って偶に魂ごと血を吸っていっちゃうから回収するとき困るのよね。
だ・か・ら……今ここでどっちもアタシが殺してあげちゃうわ！」
その瞬間グレルは死神の武器、デスサイズを使って攻撃をしてくる。だがAはそれを軽々と空を飛んで躱す。
グ「ちょっとあんた！空を飛ぶなんて卑怯よ！降りてらっしゃい！」
『卑怯？ハッ、笑わせるなぁ。我が空を飛んでいなければ勝てるとでも言いたいようだな』
そう言うとAは翼をしまい地面に降りてきた。
『さぁ、存分にかかってくるがいい。我を楽しませろ！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二酸化酸素(プロフ) - なんでこの作品が殿堂入りしてないのかが謎すぎる (2022年3月20日 13時) (
レス) @page3 id: 6bc4ff37e8 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 白羽(プロフ) - 梅こんぶさん» ありがとうございます！ (2021年4月10日 13時) (レス) id: 86a711b866 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 黒瀬 白羽さん» コメントありがとうございます！私個人、異種族系のお話が大好きなので、そういった類のものは大歓迎です！ (2021年4月10日 12時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 白羽(プロフ) - こんにちは！この作品がとても好きで何度も読み返させていただいています！私自身吸血鬼モノがすきで、今度黒執事の吸血鬼ものを書こうと思っていたのですが、内容は被せるつもりは無いのですが、吸血鬼モノという点が同じになってしまうのですがよろしいでしょうか？ (2021年4月10日 7時) (レス) id: 86a711b866 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読しています。何時も梅こんぶさんのイナズマ夢小説を読んでいるベルモットです。ご存知ですよね。私も黒執事が大好き！！です。夢主人公のイメージイラストが好み！好み！でした。 (2019年7月31日 13時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年7月20日 18時
