夜桜と美しき女神３〜オリオンの刻印〜

１４３． ページ43

サウジアラビアとの試合が終わり皆は今、ミーティングルームに集まっていた。









趙「次は中国戦です。世界に行けるかはこの戦いに掛かっていますよぉ」









坂「俺達と中国は勝ち点で同数」









氷「最後の直接対決にもつれ込んだってことですよね」









趙「そういうことです」









万「中国はこれまで、サッカーの強い国ではなかったと聞く。









何故今回、これ程邁進してるんだ？」









坂「相当の特訓をしたってことでしょう」









趙「世界に行けるのはどちらか一方！勝つしかありませんよ〜」









その時扉が開かれ子文がやってきた。









子文は壇上に上がると言葉を発した。









子「皆さん、今までお世話になりました」









稲「え？」








剛「何だよそれ？どういうことだよ？お世話になりましたって」








趙「子文君は、退っ引きならない家庭の事情で代表キャンプを離れることになりました」









「「えぇ！？」」









大谷「そんな！」








杏「監督、一体どういうことなんですか？」








趙「どういうこともなにも、そういうことです」









杏「監督！」








万「待て、まぁなにか事情があるんだろ」









稲「ここまで一緒にやってきたのに……」









岩「残念でゴス……」

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