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そして後半戦が始った。









相変わらず利根川東泉の志気は高く、チームが一丸となっている。








『うちのキャプテンはこの状況をどう打開するんだろうな……』









Aは先程もらったアイスを食べながらその様子を眺めていた。









その時、道成がチームに向け声をあげた。









道「皆!聞いてくれ!








敵チームのチームワークと、試合に対する姿勢は非の打ち所がないほどに完璧だ。








それは、あの伝説のキャプテン、円堂守が生み出したものだろう。俺はあの円堂守には遠く及ばない。








だがこれだけは聞いてほしい。サッカーは11人でやるものだ。









うちには伝説のキャプテンはいないけど、サッカーを楽しむことはできる」









奥「サッカーを楽しむ?」









剛「優勝前にしたこの状況で、サッカーを楽しむだと?」









道「星章学園に大敗を期したあの日から、俺達は勝つ為に走り続けてきた。








現に、勝ってやり甲斐も感じた。だが、俺は何かが違うと感じていたんだ。








不思議なことに、俺達に敗れた世宇子は満足そうにしていた。なぜだ?俺はすぐにその意味がわからなかった。








でも、円堂さん達のプレーを見てやっとわかった。いや、思い出したんだ。








サッカーは本当に楽しいものなんだ。だって、島に居たとき、サッカーはあんなに楽しかったじゃないか!









俺は見てたぞ、剛陣。夜中まで一人でタイヤを引き摺っていたのを。ドリブルで何時間もやり続けていた氷浦を。倒れるまで走り込んでいた万作を。









だが、勝ち上がるにつれて皆苦しそうに見えた。









お前達がここのところやって来た無理な特訓は、俺達が好きなサッカーなのか?









全員がレベルアップしていくチームについていくために必死だった。必死にやりすぎて、俺達はサッカーの楽しさを忘れていたんだ!」









道成の言葉で皆が考えを改めだす。









『ようやく持ち直したか……さてと』









Aは席を立った。









風「帰るのか?」








『あぁ、そろそろ頃合いだろうし。じゃあね』









Aはそう言ってその場を去った。

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ツナ(プロフ) - そうでしたか!大事になる前に気が付いて良かったです。 (2020年2月16日 2時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ツナさん» 確認しました。ツナさんが仰っていた部分以外でも私の作品と似たような描写があったので驚きましたね。ご報告本当にありがとうございました。 (2020年2月16日 1時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ツナさん» 一応確認しておきますね。報告ありがとうございます! (2020年2月16日 0時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 私は野坂悠馬の姉2の89話辺りからになると思います。 (2020年2月16日 0時) (レス) id: 04f33d8056 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ツナさん» そうなんですか?どの作品でしょうか? (2020年2月15日 21時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年5月28日 23時

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