93. ページ43
趙「その伝説のキャプテンとしての力を、円堂守は今、利根川東泉で存分に発揮しているのです」
前のモニターに画像が映る。それは新聞の1ページのようだった。
氷「サッカー部発足?」
杏「えぇ。利根川東泉には、サッカー部がつい最近までなかったんですよ」
稲「え?」
海「そうなの?」
『利根川東泉はそもそも、運動部自体が活発ではなく、同好会レベルで楽しんでいる学校だ。
そういう学校にサッカー部を作るところから始めたのが、円堂なんだ』
道「サッカー部を1から作るって……」
万「それって大変だろ?」
大谷「ウフフっ。円堂君のことだから、絶対自分で誘いまくったんですよ!」
『だろうな。あいつはサッカー部とは全く関係のない部活の生徒にも声を掛けながらチームを結成していったんだろうな』
剛「マジかよっ!?そんなんで準決勝まで辿り付いたのか?」
奥「一言で言ってしまえば、利根川東泉のイレブンは寄せ集めです。
ここまで勝ち上がったのは運の良さもあるでしょう」
服「今の俺達なら勝てるかもっ!」
海「円堂さんはゴールキーパーとして凄いけど……」
日「他の選手はそれほどでもないってこと?」
『それはどうだろうな……』
Aが一番後ろの席で小さく呟く。
大谷「因みに!利根川東泉プチ情報!
サッカー部のマスコットとして、タヌキを飼ってるそうですよ!」
稲「タヌキ?;」
小僧「暢気な奴等だ」
奥「ですね」
剛「やっぱ勝てるんじゃねーか?」
趙「では、皆さんにはまず、利根川東泉のこれまでの試合を見ていただきましょう」
先程まで自信に溢れていた皆だったが、映像を見て一気に緊張感がほとばしった。
趙「円堂守が精神的支柱となり、イレブンを前進させる能力において彼の右に出るものはいないのです」
『それが、円堂守という男だよ。敵になればこれほど恐ろしい相手はいない』
Aの言葉に皆は息を呑んだ。
152人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫宮 - 76話、晴也じゃなくて晴矢です! (2019年10月29日 16時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - お話もとても面白いので好きなのですが、イラストもとてもお上手で素敵です! (2019年6月23日 19時) (レス) id: c5633e9a43 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます!言われてみれば似てるかもしれませんね。 (2019年5月29日 19時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イラストが綺麗で上手でした。アフロディに似てるなぁと思いました。 (2019年5月29日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 名無しさん» 見ました!素敵なイラスト描いていただきありがとうございます!また載せますので、これからも応援のほどよろしくお願いします! (2019年5月29日 8時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年5月25日 1時