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Aはその後、飲物を持ってヒロトの部屋に戻ってきた。
ヒロトを見れば、どこか上の空だった。
部屋には窓から月の光しか入ってきていなく、とても薄暗かった。
Aはヒロトの横に腰掛けた。
しばらく無言の時間が流れ、ようやくAが口を開いた。
『お前は、父親に認められたいんだろう』
ヒ「……」
『それなのにどうして逃げるようなことばかりをするんだ?
タツヤ達だって、お前の力を認めてっ……ん!』
Aは最後まで話すまでもなくヒロトに唇を塞がれていた。
深く噛みつくようなキスにAは次第に腰が抜けていき、押し倒される形になる。
息が続かなくなってきてヒロトの胸を軽く押した。
ようやく唇が離れたと思えば、ヒロトはAの胸ぐらを掴んでいた。
ヒ「お前に俺の何が判るってんだ。
親に期待されて、全てを持ってるお前に俺の気持ちがわかるはずがねぇ!」
Aはヒロトの顔を見て驚く。ヒロトは涙を流してはいないものの、とても悲しそうな顔をしていた。
Aはヒロトのそんな顔から目をそらすことができなかった。
そしてヒロトはAの口をもう一度塞いだ。
今ヒロトを拒んだら、ヒロトが壊れてしまいそうに思ったAは、そのままヒロトを受け入れるしか方法を思いつかなかった________
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猫宮 - 76話、晴也じゃなくて晴矢です! (2019年10月29日 16時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - お話もとても面白いので好きなのですが、イラストもとてもお上手で素敵です! (2019年6月23日 19時) (レス) id: c5633e9a43 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます!言われてみれば似てるかもしれませんね。 (2019年5月29日 19時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イラストが綺麗で上手でした。アフロディに似てるなぁと思いました。 (2019年5月29日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 名無しさん» 見ました!素敵なイラスト描いていただきありがとうございます!また載せますので、これからも応援のほどよろしくお願いします! (2019年5月29日 8時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年5月25日 1時