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サバナクロー寮にやってきた私達。早速レオナ先輩に宿泊の許可をもらいに話をしたが＿＿＿
「却下だ」
「そんな即答しなくても……」
レオナ先輩は話が終わると、考える間もなく拒否してきた。
「ウチの寮はペットの持ち込みも禁止してる。毛が落ちるからな」
「嘘つけ〜〜〜！オマエらのほうがオレ様よりよほど毛がフサフサしてるじゃねぇか！」
「それはそれ、これはこれッス」
ラギー先輩もレオナ先輩の横に立ってそう言う。
こうなることは、なんとなくは予想がついていたことだ。
「だいたいな。空き部屋の掃除なんか何ヶ月もしてねぇし、寮生どものがらくた置き場になってんだろ。
３匹もどこに置いとくつもりだ」
『や、やっぱりダメですよね……』
怖いサバナクロー寮でも、泊まれるだけずっとマシだと思って多少は期待してた分、ダメだと言われて少しショックだった。
「……あ、そうだ。コイツら、レオナさんの部屋に置いとけばいいじゃないスか」
「「はあ！！？？」」
ラギー先輩のとんでもない提案に私達は驚きの声をあげる。
「おい、ラギー。言葉は慎重に選べよ。口を縫い合わされたいのか？」
「だって、レオナさんは部屋に召し使いがいるのとか慣れっこでしょ？
宿代代わりに、身の回りのお世話は全部ソイツらにやらせればWin-Winじゃないスか」
「ガルル……ラギー、テメェ……」
「いやぁ〜、オレ、まだ寮対抗マジフト大会の時の傷が癒えきってないんスよね〜。
魔法薬を飲んでまで魔法使ったからか、ハードワークはしんどくて。
なにせ、レオナさんのために命張っちゃいましたから。
コイツらがレオナさんのお世話を手伝ってくれれば、治りも早くなる気がするなぁ」
ラギー先輩がわざとらしくそう言えば、レオナ先輩は少し考えた後舌打ちをした。
「……チッ、小賢しい野郎だなテメェは」
「やだな、嘘じゃないッスよ。シシシッ！」
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年12月2日 14時
