寿命縮まったんですが４【ツイステ】 (ページ6)

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「で、ケイト。なにかトレイの前では言いにくい話があるんだろう？」

「さすがリドルくん。話が早いね。

Aちゃんたち、トレイくんの怪我についてなにか知ってるんじゃない？」

ケイト先輩とリドル先輩の探るような目に耐えかねた私は全てを話した。

「なるほど、学園長がそんなことを……」

「やっぱね。グリちゃんたちがただお見舞いに来るわけないと思った」

「実は、ボクもなにか変だと思ってすぐケイトに情報を集めてもらっていたんだ」

「そしたら怪我してるのがリドルくんやトレイくんみたいな有力選手候補ばかりってことがわかってさ」

「確かにボクはあの時足をかけられたり背中を押されたりはしていない。

でも……なんていうか、身体が勝手に動いたような感覚があった」

他の怪我人も、今のリドル寮長と全く同じ事を言っていたのを思い出す。

「故意に選手候補を狙った犯行とみていいと思う」

「マジカルシフト大会でライバルを減らすために強そうな選手を狙って事故らせてるってこと？」

「世界中が注目する大会だ。試合での活躍が将来のキャリアに繋がる以上、手段を選ばないヤツがいても不思議じゃない」

『この世界でも、そんな八百長みたいなことがあるんですね……

……やっぱり世界は違えど、どこも人間は同じなんだなぁ』

愚かで嘆かわしい現実だと思った。そんな意味のないことをしても、自分のためにはならないというのに。