寿命縮まったんですが２【ツイステ】 (ページ15)

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６５．ページ15

授業が終わって休み時間。

体力育成の授業は思ったよりもハードでまだ心臓がバクバクと脈打っていた。

「えーと、次の授業は……」

「なーんか、魔法学校っつっても普通の学校とあんまり変わらないっていうか。

想像よりも地味っつーか……魔法使えなくても別にそこまで困んねーな。

グリムもそう思わね？……ん？」

「あれ？グリム？」

『い、嫌な予感がする……』

この流れは……と思って周りを見渡す。

グリムの姿はどこにも見当らない。するとデュースが外に視線を移した。

「あっ、窓の外を見てみろ！あの中庭を横切る毛玉は……」

中庭を見れば、グリムが授業をサボろうとして逃げ出していた。

「登校１日目にしてサボり～！？」

『学園長に怒られちゃいます～っ！；』

私とユウさんはグリムの監視役として後々のことを考え焦り出す。

「早速逃亡とは……。あいつ、懲りないな」

「プッ、監督生１日目にして監督不行き届きかよ。これじゃあAも生徒にしてもらった意味ねーじゃん。

ね、グリムを捕まえるの手伝って欲しい？」

「お願いします！」

『神様、エース様、デュース様……！』

私とユウさんは藁にも縋る気持ちで２人に懇願する。

「オレ、購買のチョコレートクロワッサン」

「なら、僕は学食のアイスカフェラテで手を打とう」

「ぐぬぬ……」

『それでいいですっ！早くグリムをっ！』

私は２つ返事で了承した。

「交渉成立！んじゃ、ダメダメ監督生どのの尻拭いといきますか。デュースくん」

「ああ、エースくん。昼食が楽しみだな」

そう言って２人はしたり顔でグリムを追いかけていった。