今日の天気は Ⅸ【相澤消太】 (ページ4)

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マイク「思い出話でもしろってかァ！？」

塚内「頼むよ」

『あの……母さんたちには……』

Aがそう言うと、マジックミラー越しに塚内がAに話しかける。

塚内「君たちでダメなら……」

塚内の言葉にスカートの裾をギュっと掴むA。その手を相澤が優しく包み込んだ。

相澤「こんな気持ち悪い話を、親御さんにまで伝えてたまるか」

『！ありがとう、ショータ……』

相澤はそう言った瞬間、目を開き個性を発動させた。

塚内「始めてくれ」

塚内がそう言うと、ガラス越しの向こうにいる黒霧が目を覚ました。

黒霧「おや…？雄英襲撃以来ですかね…珍しい客だ」

相澤が”視て”もモヤが消えないところを見ると、身体そのものがこういうつくりなんだとはっきりわかった。

マイク「やっぱ間違えてんじゃねえのか！？コイツと白雲に共通点なんだねえよ！

な！A！！」

『……』

Aは黙ってジッと黒霧を見ている。

黒霧「死柄木弔は、元気ですか？捕まったりしてませんか？」

マイク「知っらねーーーよ！」

黒霧「そう…残念です」

相澤「死柄木が気になるのか」

相澤が口を開いて黒霧に向けそう言った。

黒霧「ええ。彼の世話が私の使命」

マイク「クソみてーな使命だな！あんな陰気くせーガキンチョの面倒見るのが使命だなん……」

マイクはそこまで言うと、相澤の方を見つめ冷や汗をかいていた。

黒霧「苦ではありませんよ。放っておけない性質なんでね」

黒霧のその面倒見のよさを垣間見てしまい、相澤は悲しげな顔で息を吐いた。