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放課後になり、ユウとグリムがオンボロ寮に帰ってきた。
しかし、グリムはどこかふてくされている様子だった。
聞けば、学園長からもうすぐ開催される、寮対抗マジカルシフト大会の話を聞かされたようで、グリムはそれに出られない事に拗ねているようだった。
それを見かねたゴーストたちが、グリムとマジフトをしていると学園長がやってきた。
学園長は、ユウとグリムに最近学園内で起っている、「マジフト大会出場選手の連続傷害事件」について探ってほしいと言い残しオンボロ寮を後にした。
「けどよ、調査っつっても何から始めりゃいいんだ?」
「うーん……」
『おみゃーら、まーた面倒事に首突っ込んでんのかにゃ〜?』
「ふな”っ!?お、脅かすんじゃねぇゾ毎度毎度!」
Aがオンボロ寮へやってきてそう言う。
「いつからそこに?」
『いつからだっけかにゃ〜まぁ、そんなことはどーでもいいじゃにゃーの。
それより、おみゃーら何か困ってたんじゃにゃーの?オレが力を貸してやってもいいよ〜?』
Aはそう言いながらユウとグリムの周りをグルグルと回っている。
「今回の事件の犯人を知ってるんですか?」
『そこまではさすがに知らにゃーよ。でも、被害者たちのことなら、よーく知っとるよ。
今日も今さっき階段から落ちて足を怪我した生徒が保健室に運ばれていったのを見たところさ』
「それじゃあそいつに話を聞きにいってみるんだゾ!
首突っ込んできたんだから、オマエも一緒に来るんだゾ!」
『猫使いの荒い狸だにゃ〜』
「オレ様は狸じゃねー!」
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年9月19日 22時