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空に雷雲が突如発生し、Aは空を見上げる。
原因は言わずもがな、目の前でふてくされた顔をしているマレウスだろう。
「入学式？……そうか。また僕のところには招待状が届かなかったようだな」
『ふむ……こちらの伝達ミスでしょう。学園長に話をしておきますから、君は寮へ戻ってくれますか？』
マレウスは雷雲と共に寮へ帰っていく。
マレウスがいなくなると、空には再び星空が広がる。
『全く……』
「エトワール、職員会議を始める。こんなところで油を売ってないでさっさと来い」
遠くからそう話しかけてきたのは、同僚のデイヴィス・クルーウェルだった。
Aは優しげな笑みを浮かべた状態でクルーウェルの方へ歩いていく。
『ＯＫ、デイヴィス。そう怒った顔をするな。
折角の良い男の顔が台無しだ』
「気安くファーストネームで呼ぶなと昔から言ってるだろ貴様っ」
クルーウェルはAの王子のような微笑みとは真反対に、眉間にシワを寄せ煙たそうな表情を浮かべる。
実際、Aの煙管の煙で先程から煙臭い。
「臭う。悪趣味な香りだな」
『おっと失礼。では、行こうか』
Aは吸い込んだ最後の煙をクルーウェルの顔にそっと吹きかけると、会議室へ向かった。
「チッ……駄犬がっ」
『フフ。聞こえてるぞ』
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梅こんぶ(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年8月19日 23時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 42. で、復習だと思われるところが、復讐になっていました。こちらの間違いでしたらすみません。気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年8月19日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月15日 11時
