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翌日、職員室で作業をしていると、教師たちの話し声が聞こえてくる。
「そういえば今日、ハーツラビュル生の１年が寮長のローズハートに決闘を申し込むらしいな」
「ローズハートにねぇ……１年生が太刀打ちできると思わないが」
Aもその噂を聞いて前のデスクに座るクルーウェルに話しかける。
『ローズハートくんに挑む１年生……デイヴィスのクラスのトラッポラくんとスペードくんだぞ』
Aがそう言うと、クルーウェルは飲んでいたコーヒーをむせ返らせる。
Aは平然とした顔でクルーウェルにハンカチを渡す。
「ゲホッゲホッ！なん、だと……？」
『いや〜昨日図書室で彼らに相談を受けてさ。
寮長に不満があるっていうから、自分達が寮長になってしまえばいいって提案したんだよ』
そう言った瞬間、クルーウェルはデスクから体を乗り出してAに顔を近づけ睨み付けた。
「貴様……アイツらがローズハートに勝てるわけがないと知ってて唆したな？」
『嫌だなぁ。僕はあくまで、生徒の相談に教師として優しく聞いてあげただけだぞ？
決闘を決意したのは、彼らの意志だ』
「優しい教師なら、目も開いていない仔犬共を戦わせようとはしないだろうがな」
クルーウェルはAを睨み付け、Aはクルーウェルの顔を見つめてウットリした顔になっていた。
その時、職員室にハーツラビュルの寮生数名が慌てた様子でやってきた。
「先生っ！だ、誰か来て下さい！！
寮長が……リドル寮長が暴走してっ！！」
生徒がそう言うと、Aを睨み付けていたクルーウェルがAを見て、「お前が行け」と合図をしてきた。
Aは「仕方がないなぁ」と言いたげな顔をして、重たい腰を上げた。
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梅こんぶ(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年8月19日 23時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 42. で、復習だと思われるところが、復讐になっていました。こちらの間違いでしたらすみません。気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年8月19日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月15日 11時
