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眠ったモンスターを外に放り出したAは、鏡の間には戻らず中庭で煙管を吸っていた。
夜の学園は中々趣があり、口から吐き出される煙管の白い煙が宵闇に溶けていく。
周りに誰もいないのを良いことに、Aは首元のひだ飾りを取り、ブラウスの第２ボタンまで開け、ストレートに整えられた髪を無造作にかきあげる。
『はぁ……面倒事ばっか増えやがって。教師も楽じゃないな』
独り言を呟いていると、背後で芝生を踏む音が聞こえ、Aは即座に首元を正し振り返った。
「こんなところで教師が休憩とは。学内は禁煙ではなかったか？」
『……こんばんは、ドラコニアくん』
Aは優しげな笑みを浮かべて、威厳溢れる角が生えた風格のある男を見てそう声をかけた。
『煙たかったのなら失礼しました』
「いや、特に気にしていない。
……しかし、今日は何やら賑やかな様子だが、鏡の間で何かイベントでも？」
そう言うマレウスに、Aは目を丸くさせる。
『連絡、また届いてなかったのですが？』
「？」
『今日は、入学式ですよ』
Aがそう言うと、星空の見えていた空に雲が立ちこめ、小さな雷が鳴り響き始めた。
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梅こんぶ(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年8月19日 23時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 42. で、復習だと思われるところが、復讐になっていました。こちらの間違いでしたらすみません。気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年8月19日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月15日 11時
