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植物園へやってきたAは、クルーウェルに頼まれていた通り、灯火の花の様子を見に来た。
まだ花は咲いていなかった、順調に育っている様子だった。
水と肥料を与え職員室に戻ろうとした時、足元に獣の尻尾のようなものが飛び出してきていることに気付く。
その尻尾を辿っていけば、芝生の上で寝転がっている男子生徒がいた。
『おやおや……ここはいつからライオンの縄張りになったのでしょうか』
「…………」
男子生徒は日陰に入って堂々と眠りについている。
Aは腕時計を見て時間を確認すると、その男子生徒を起こすことにした。
『起きて下さい。キングスカラーくん』
「んぁ……？……っ！？」
目を覚ました獅子の耳を持つ男子生徒、レオナは、Aを見るとまるでお化けでも見たかのような顔になる。
Aは笑顔でレオナを見つめている。
「な、なんでアンタがここにっ……」
『クルーウェル先生に頼まれて花の様子を見に来てたんですよ。
それより、もうすぐ午後の授業が始まりますよ。
こんな所で眠っていていいのですか？』
Aがそう言うと、レオナは顔を引きつらせながら体を起こした。
「チッ……行けばいいんだろ……クソっ」
レオナは面倒くさそうに鬣をかきあげると、教室へ向かうために植物園を出て行った。
「レオナさーん？授業そろそろ始まるッス、よ……って、どこ行くんですか？」
「うるせぇ。言われなくても今から行くところだっ」
「えぇ！？レオナさんが自主的に授業を受けに行くなんて……
明日は嵐ッスね……」
「聞こえてんだよラギー。噛みつかれたいのか」
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梅こんぶ(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年8月19日 23時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 42. で、復習だと思われるところが、復讐になっていました。こちらの間違いでしたらすみません。気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年8月19日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月15日 11時
