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昼休み、Aが職員室にて昼食を取っていると、珍しくクルーウェルから話しかけてきた。
「エトワール。不本意だが、お前に頼みたいことがある」
『デートのお誘いなら、答えは”ＹＥＳ”だぞ？』
「違う。黙って聞け」
クルーウェルはAの本気か本気じゃないのかわからない戯言を慣れた様子で躱す。
「植物園で育てている灯火の花の様子を見てきてほしい。
俺は次の授業の準備で時間がかかる。
植物園の管理人も、今は不在だしな」
『なるほど。確か、もうすぐ開花の時期だったな』
「そうだ。だからお前に頼んでいる。
植物の扱いはそれなりにデキる方だろう」
『僕がデイヴィスからのお願いを聞いてあげなかったことが一度でもあるかい？』
Aがそう言うとクルーウェルは酷薄な顔でAを見つめる。
『そんな顔しなくてもいいじゃないか。
快く頼み事を聞いてくれる優しい友人を持って、デイヴィスも本当にラッキーだな』
「貴様と友人になった覚えは微塵もない」
『そう照れるな』
「……躾ける気も失せる駄犬だな」
クルーウェルはAの言葉に振り回され既に疲れ切った顔をしていた。
「では頼んだぞ」
『あぁ、任せろ』
クルーウェルが去って行くと、Aも昼食を食べ終え、早速植物園へ向かった。
植物園へ向かうAの足取りは、なぜか軽やかだった。
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梅こんぶ(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年8月19日 23時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 42. で、復習だと思われるところが、復讐になっていました。こちらの間違いでしたらすみません。気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年8月19日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月15日 11時
