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職員室に戻ってきたAは、明日からの１年生の授業に使う教材を作成していた。
職員室には、部活の顧問をしていない教師が数名いるだけで、Aの隣のデスクにはトレインの使い魔のルチウスがいた。
前のデスクにいるクルーウェルは、サイエンス部の新歓の手伝いで今はいない。
仕事の休憩がてら、コーヒーを淹れようと給湯室へ行けば、トレインが同じくコーヒーを淹れていた。
『おや、トレイン先生もコーヒーですか？』
「エトワール先生もか」
『まぁそんなところです』
Aはそう言いながら、自分用のコーヒーを淹れていく。
Aのコーヒーは、ミルク入りの無糖が主流だ。
コーヒーの入ったカップを持って自分の席に戻ってくると、クルーウェルが職員室に戻ってきた。
『デイヴィス、戻って来てたのか。部活はどうしたんだ？』
Aがにこやかに話しかけると、クルーウェルは心底白けた顔を向けてきた。
だがAはそんな顔をされてもなお屈することなく微笑み続けている。
「……準備室の鍵を取りに来ただけだ。すぐ出る」
『なんだつまらないヤツめ。コーヒーを淹れたんだが飲まないか？』
Aが自分の飲みかけのコーヒーを差し出した。
「俺はブラック派だ。いらん」
『そいつは残念だ』
クルーウェルはそう言うと、必要なものを持って職員室を出て行った。
「……クルーウェル先生の前では随分フラットになるんだな」
『学生の頃からの知り合いですから』
Aはコーヒーを飲みながら微笑んでいた。
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梅こんぶ(プロフ) - シャノさん» 訂正しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年8月19日 23時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - 42. で、復習だと思われるところが、復讐になっていました。こちらの間違いでしたらすみません。気になったのでコメントさせていただきました。 (2020年8月19日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月15日 11時
