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その後Aたちは、怪物チームから何とか逃げては隠れやり過ごすを繰り返していた。
逃げる気のないAは、終始ジェイドに担がれており、一切体力を消耗していない様子だった。
「ふなぁああ……あっちこっちから怪物チームが現われて、もうヘトヘトなんだゾ……」
「補給ポイントは、試合が有利になる物資が手に入る……
しかし、我々農民チームの相手、怪物チームが待ち伏せしている可能性も高い」
「デュースちゃんがおとりになってくれたのに敵の数が全然減らないね〜」
「コロシアムにある竪琴を目指す前に相手の集団に囲まれてしまいそうですね」
「だね。この辺は何故か怪物チームが超密集状態!
要約すると……ヤバヤバのヤバ☆ってカンジ?」
『いや、語彙力』
冷静にツッコミを入れながら、Aは自分の腰についている豆をジェイドの豆袋に入れる作業をしていた。
「ふなっ!?まだ始まったばっかなのにオレ様負けたくねーんだゾ!」
「仕方ない。安全な道がないか、ビーンズシューターを持つけーくんが先行して偵察してきてあげる。
みんなは怪物チームに見つからないよう身を潜めて待ってて」
「わかりました。では監督生さん、グリムくん。僕たちはイイ子でお留守番していましょう」
『え、僕は?』
「アナタは僕とずっと一緒にいてもらいますよ。こんなところで脱落なんてさせてあげませんからね」
Aはジェイドのどこか含みのある笑みに顔を引きつらせた。
「じゃ、行ってくるね♪」
『ケイト先輩僕も連れてって〜……』
「あなたはこっちですよ」
ジェイドに担がれているAは、手を伸ばすもジェイドにそのまま茂みの方に連れて行かれた。
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梅こんぶ(プロフ) - 弑逆ノ桜さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。 (2020年8月5日 0時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜(プロフ) - 103のバルガス先生の台詞で魔法が魔王になってますよっ!(ボソッ) (2020年8月4日 23時) (レス) id: cdb86ccf60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年8月4日 22時