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138. ページ38

「待てよ。俺はアンタが見せた根性が気に入った。

時間切れで勝ちなんて、俺としちゃ釈然としねぇ。

また改めて、アンタに挑ませてもらうぜ」



ジャックは真っ直ぐに地面に座り込むAを見てそう言う。



『……犬公…………』


「犬公って言うな!狼だ俺は!」


『ハハッ、悪い悪い。でも、もうこんなことは懲り懲りだわ。

やっぱ脚力の強い生物には勝てんわ』


「アンタも、女にしちゃあすげぇヤツだと思うぜ?」



ジャックがそう言った瞬間、先ほどまでの温厚な様子だったAとは打って変わって、青筋を立ててジャックに不良の如く睨み付けていた。



『誰が女だって?あぁん”?僕は正真正銘、男ですが!?』


「え?でも……」


『男っつったら男なんだよ!!』



Aがキレながらそう言うので、それを見たジェイドはAを抱えていく。



「はいはい。そろそろ寮に戻りましょうね。

フロイド、アズール、帰りましょうか」


「はぁ〜い。オレ疲れたからみんなでお風呂入ろうよ〜」


「それはいいですね」


『え、待て。僕は入らねえぞ。……おい下ろせ!』


「おや?貴方は男なのでしょう?なら問題ないじゃありませんか」


『ぼ、僕は女です!!女ですからー!!』


「往生際の悪い人だ。さぁ行きますよ」




Aの「下ろせー!この悪魔ー!」という叫び声と共に、ビーンズデーは終わりを迎えた。



「け、結局どっちなんだ?;」


「気にしないでおこう」



ジャックと監督生は去って行くAを見送りながらそう呟いていた。

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梅こんぶ(プロフ) - 弑逆ノ桜さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。 (2020年8月5日 0時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜(プロフ) - 103のバルガス先生の台詞で魔法が魔王になってますよっ!(ボソッ) (2020年8月4日 23時) (レス) id: cdb86ccf60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年8月4日 22時

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