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それから、セバスチャンの作ったホリデーのご馳走を皆で囲んで軽いパーティーを行っていた。
「こっちのも美味いんだゾ〜！こっちのも、こっちのも！」
「グリム、お行儀悪いよ」
「１日に２回もご馳走が食べれるなんて最高なんだゾ〜！」
グリムはターキーを片手にそう言う。口元はソースなどで汚れていた。
「皆様、デザートをお持ちいたしました。
こちら、英国流クリスマスプディングでございます」
セバスチャンの持ってきたクリスマスプディングには、火の点った蝋燭が立てられていた。
『蝋燭？何の蝋燭だこれは』
「坊ちゃん、ご自分のお誕生日をお忘れですか？」
「え？Aくんの誕生日なの？」
ユウがそう言うと、Aは思い出したかのように『あぁ……』とだけ呟いた。
「オマエ、なんでそういう大事なこと言わねーんだゾ！」
『別に祝ってほしいとは思わないからな。それに、僕の誕生日はとっくに過ぎてるだろ』
「だからこそですよ。主人の生誕を祝わない執事がどこにいますか』
セバスチャンはそう言いながら蝋燭の立ったクリスマスプディングをAの前に差し出した。
「Aくん、折角なんだし僕らにも祝わせてよ」
「そうなんだゾ！折角だし、オレ様のツナ缶を一つ持ってきてやる！」
『お前たち……』
「早く蝋燭の火、消すんだゾ〜！」
「それとも、お誕生日の歌をご所望ですか？」
『い、いらん！全く……』
Aは蝋燭を見つめた後、小さな息で蝋燭の火を消した。
静けさと、蝋燭を消した後の匂いが漂う。
「おめでとう、Aくん！」
「おめでとうなんだゾ！」
ユウとグリムはAに向け、笑顔でそう言った。
『あ……ありがとぅ…………』
小さく消え入りそうな声で呟くA。ユウとグリムは頬を赤らめてそう言うAを見て、にっこりと笑ってAの頭を優しく撫でていた。
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ユリ - 答えてくださりありがとうございます！すごくこの小説が好きなので良かったです たのしみです！ (2020年9月25日 17時) (
レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。ストーリー沿いですので、もちろん５章も作成する予定です。前編２がもうすぐ配信されるということで、それ以降に作成できたらいいなと考えております。 (2020年9月25日 17時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - すみません・・・質問なのですが５章のポムフィオーレ編は書かれますか？答えてもらえると嬉しいです (2020年9月25日 16時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - やばい！ おもしろすぎるっ！！！ってほどによかったです (2020年9月17日 18時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年9月8日 23時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月1日 15時
