８８． ページ38
授業が始まり、教室内は休み時間と打って変わって静かになる。
何だかんだ心配していたが、シルバーはAの言いつけの通り、今は静かにAからもらったルーズリーフで絵を描いたりしていた。
「では、ここの古代文字を……ミス・バーソロミュー。翻訳しなさい」
『その”ミス”って呼び方やめてっていつも言ってんじゃないですか！』
Aはトレインに向けそう言い、クラスメイトたちはクスクスと笑っている。
「いいから早くしろ」という目線の中、Aは渋々その文を読み上げた。
「見事だ。座ってよろしい」
『クソッ……トレイン先生アレぜってーわざとだよな……』
「ん？シルバー、何を描いてるんだ？」
カリムがAとの間に座っているシルバーに向けそう言う。
中身は幼子といえど、見た目が１７歳の男なので真剣に授業を受けている風にも見える。
Aも少し気になりシルバーの手元に目線を向けると、そこにはトレインとトレインの使い魔のルチウスらしき絵が描かれていた。
しかし、そうは言ってもやはり中身は４歳児。子ども特有の画力で描かれたトレインとルチウスに思わず笑いがこみ上げてくる。
それはカリムの同じのようで、同様に頬を膨らませて笑いを必死に堪えていた。
「……猫ちゃんと、おじいさん……似てない」
シルバーは気にくわなかったのかムッとした顔になって自分の描いた絵と見比べていた。
その行動にAとカリムは限界が来たのか、２人とも机に突っ伏して肩をふるわせていた。
「も、もうムリだっ……」
『４歳児の画力なめてた……』
「……アルアジームとバーソロミューはこの後残るように」
トレインにそう言われてAとカリムはその後、真面目に授業を聞けとトレインに叱られていた。
２人が叱られている間、シルバーは寝ていた。
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太平楽の丸(プロフ) - くそぉ……お主もしや天才か…… (2020年7月30日 21時) (
レス) id: 7268ba21b2 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - ついに子育て。。。。。！！！周りの反応が楽しみですね！！！ 毎日見てます、大好きです！更新頑張ってください！！ (2020年7月29日 19時) (レス) id: 5dc7ead18b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月28日 19時
