７９． ページ29
ジャミルが帰った後、Aはいつの間にか寝ていたようで、机に突っ伏した状態で目を覚ました。
変な体勢で寝ていたせいで体が節々痛む。
『いってぇ……つか、なんか重てえ……』
体を起こして立ち上がろうとした時、ふと足元を見るとシルバーがAの足にしがみついて眠っていた。
『ハァ〜〜〜〜……ムリ……』
シルバーの可愛さに思わず深い溜息と共に語彙力を無くすA。
Aの足にしがみつくシルバーの手には、毛布が握られていた。
Aにかけようとしたのか、それとも単に引き摺って持ってきたのかは分からなかったが、Aは不覚にも可愛いと感じた赤子のシルバーを抱きかかえベッドに再び寝かせた。
『赤子ってこんな手がかからないもんなのか？
うちのマミーは大変だったと常日頃から愚痴をこぼしていたが……』
Aはスヤスヤと眠るシルバーを見てつい頬が緩み不細工な顔になる。
その時、ふと視線を感じAはその緩んだ顔のまま扉の方を見た。
するとそこには、Aを見てニンマリとこちらを見ているウツボとタコの人魚がいた。
「「「……」」」
『……』
Aはシルバーをゆっくりベッドにおろすと、自分の顔を思い切り殴った。
『……お前たちは何も見てない。いいな』
「ええ見ていませんよ」
「アナタのひどく緩みきった母親の如く優しげな笑みなんて」
ジェイドにそう言われた瞬間、Aは膝をついて叫び声を必死に抑えこみ床を思い切り殴っていた。
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太平楽の丸(プロフ) - くそぉ……お主もしや天才か…… (2020年7月30日 21時) (
レス) id: 7268ba21b2 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - ついに子育て。。。。。！！！周りの反応が楽しみですね！！！ 毎日見てます、大好きです！更新頑張ってください！！ (2020年7月29日 19時) (レス) id: 5dc7ead18b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月28日 19時
