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「ふなっ！？アイツ、足がタコになったんだゾ！？」
『タコ足の人魚……あれがアズールの本来の姿というわけか。
セバスチャン、アズールを……』
「いえ、ここは僕たちでアズールを止めます」
「そうそう。クリオネちゃんと執事くんは、その辺に転がってる小魚どもを連れて避難しといてぇ」
ジェイドとアズールが暴走しているアズールの前に立った。
「いかがなさいますか坊ちゃん」
『……それなら、任せるとしよう。セバスチャン、寮生達を外へ連れ出せ』
「御意」
セバスチャンはそう言うと倒れている生徒達を担いで外へ連れ出していった。
その間に、リーチ兄弟やレオナたちはアズールを正気に戻すため戦っていた。
大人数で攻めたことで、アズールの攻撃も次第に弱まっていく。
「そうやってみんな僕をいじめる！僕がグズでノロマなタコだから？
僕は力を手に入れてアイツらを見返してやりたかっただけなのに……！！
僕は……僕はただ……っ！」
その瞬間、アズールが最後の一撃として放った攻撃が、真っ直ぐAの方へ飛んで来る。
「A！危ねえ！避けろ！」
「クリオネちゃん！！」
『！！』
目を見開き固まってしまうA。魔法がぶつかりかけたその瞬間、目の前にはセバスチャンが立ち、その攻撃を払いのけていた。
『あ……セバスチャン……』
「お怪我はありませんか？坊ちゃん」
セバスチャンはいつもの涼しげな笑みでAを見ていた。
手で払ったせいか、セバスチャンの手袋は少し破けて、黒い爪と手の甲に描かれたペンタクルが丸見えになっていた。
『……あぁ、なんともない』
アズールの方を見れば、ブロットの化身は消え、その場で気を失っていた。
「人間というのは、どの世界でも傲慢で強欲な生き物ですね……」
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透明中毒者 - すごい好みの作品です。早く坊っちゃんの右目について誰か聞かないのか、と毎回ドキドキしています。お体に気を付けて更新、頑張ってください。 (2020年7月22日 23時) (
レス) id: 2b715cf35f (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。頑張ってください(^-^) (2020年7月20日 22時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月18日 20時
