７９． ページ29
その頃、Aはユウたちよりも先に夕食を食べていた。
「本日の夕食は、グリムさんのリクエストで、ツナをふんだんに使用したシーフードパスタでございます」
Aはフォークでパスタを絡め取って口に運ぶ。
『ん……まあまあだな』
「それはようございました」
それから夕食を食べ終えると、Aは談話室で休んでいた。
『今頃、あいつらも目を覚ましている頃だろう。
今日は散々だったし、早く風呂に入って休みたい』
Aは紅茶を飲みながらそう言う。
『はぁ……今回のゲームも、大して面白くはなかったな』
「その割には、楽しんでらっしゃるようにお見受けしましたが」
『強力な魔法を使うやつが相手なら、お前が苦戦する姿を見れると思ったんだがな。とんだ期待外れだ』
「フフ、私があのような陳腐な魔法を使う者に負けるとでも？」
Aはセバスチャンの笑みを見て軽く舌打ちをした。
その時、ユウとグリムが帰ってきた。
「おーい帰ったぞ〜！メシ〜！」
「お帰りなさいませユウ様、グリムさん。本日の夕食は、グリムさんリクエストのシーフードパスタでございますよ」
「やっほー！早く食べたいんだゾ〜！」
「Aくんはもう食べたの？」
『……あぁ。僕は先に休ませてもらう』
Aはそう言うと部屋に戻っていった。
「おやすみなさい〜」
「ユウ！早くこねーとオマエの分まで食っちまうゾ〜！」
「ちょ、それは困るー！」
『……うるさい連中だ』
そう言うAだったが、そのうるささにはどこか心地よさを感じていた。
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アリス(プロフ) - 80話なんですけどクリオネちゃんってオルトくんじゃなかったですか？ (2022年9月6日 15時) (
レス) @page30 id: 3630be2449 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 寮が一時的に取られてるときセバスチャン達は何処に居座るのかな？これからも無理せずに頑張ってください！ (2020年7月18日 4時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月17日 1時
