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Aの発言に、カリムは頭を悩ませる。
「うーん……それは……。オレたちには特訓が必要だったから、かな……?」
『自分の決定だろう?何故疑問形なんだ』
Aは疑問に思ったことをカリムに投げかける。
「そうなんだよな。オレが決めてるはず、なんだけど……。
最近、よくボーッとしちまうんだ……」
『なぜだ?』
「ジャミルがいうには、2年生で寮長になった忙しさで、疲れているからだろうって」
カリムの話を聞いて、Aとジェイドは目を合せる。
「昔からオレ、難しい話を前にすると寝ちまってたからさ。
それでよく家庭教師やジャミルに怒られてたんだよな」
「なにが難しいんですか?」
「寮対抗戦で負けたとか期末試験の結果が悪かったとか…その責任とか対策とか……
そんで色々考えてるとボーッとしちまうんだ。ハハッ、ダメな寮長だよな〜」
カリムは自虐的な笑みを浮かべながらそう言う。
「この冬休みの居残り特訓は貴方がお決めになったのでは?」
「たしか、そう……だったと思う」
『また煮え切らない返事だな……』
カリムの話を聞いてAはジェイドに目線を送る。
『(勝率は五分、といったところか……)』
「(仕方ありません、僕の切り札を出すとしましょう)」
Aはジェイドの方から背を向けた。
「___あっ、痛っ」
「ん?どうした?」
「すみません。目に埃が入ってしまったみたいで……少し見てもらえませんか?」
「大丈夫か?ちょっとしゃがんでくれ……どっちの目だ?」
「左目を。僕の左目を見て……そう……
『そんなに怖がらないで、力になりたいんです』
_____『
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らむくん(プロフ) - やだッッッ!!お前すきッッッ(帰れ (2020年7月13日 19時) (レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます!無理をせずに更新頑張ってください! (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月12日 21時