９１． ページ41
それからあっという間に夜になり、Aたちは空き部屋に通された。
「今日はご機嫌カリムだったんだゾ」
「ええ。僕が知る”いつもの”カリムさんでしたね」
「機嫌が悪い時のカリムは、もっと目も釣り上がってて怖い感じで喋ってるんだゾ」
『それは機嫌の善し悪しなのか？』
Aがそう言うと皆はAの方を見る。
「どーゆーこと？クマノミちゃん」」
『カリムはフロイドみたいに気分の浮き沈みが激しい印象があまりないからな……』
「もっと別の要因がある気がする……ということですね？」
ジェイドにそう言われAは小さく頷いた。
「マジフト大会と期末テストの寮順位が悪かったせいだってジャミルは言ってたんだゾ」
グリムの言葉に更に疑問が重なる。
「え〜？ラッコちゃんってそんなの気にするの？」
「ラッコ？」
「カリムさんのことですよ。フロイドは海の生き物になぞらえたあだ名をつけるのが好きなんです。
グリムくんのことも、丸々として愛らしいシルエットに親しみを込めて、『アザラシちゃん』と呼んでいるそうですよ」
「”丸々として”が余計なんだゾ！」
「ラッコちゃんは、いつも太鼓叩きながらニコニコしてるからラッコに似てるでしょ」
フロイドは楽しげな笑みを浮かべながらそう言った。
「そうですね。彼はいつも朗らかで、成績が悪かったくらいで情緒不安定になるタイプには思えません。
やはり、原因は別にある可能性が高そうですね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 877人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らむくん(プロフ) - やだｯｯｯ!!お前すきｯｯｯ（帰れ (2020年7月13日 19時) (
レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます！無理をせずに更新頑張ってください！ (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年7月12日 21時
