理系教師の弟【ツイステ】

３８． ページ38

それからAは、放っておくわけにもいかないのでレオナの元へ連れて行くことになった。








『(キングスカラーの甥ということは、この子どもが王位継承権第１位の……)







仔犬、お前の名前は？』








「ボクはチェカ！おじさんの名前は？」









『おじっ……；






僕はA・クルーウェルだ。おじさんと呼ぶな。「お兄さん」か「A様」と呼べ」








Aの横をついて歩いているチェカは無邪気な笑みでAを見ていた。







そうこうしていると、保健室に到着した。








そして扉を開き中を確認する。そこには怪我をしてベッドに横になっているレオナを発見した。







「あーーっ！おじたん！やっと見つけた！」







チェカはそう言うとレオナに駆け寄っていく。








「レオナおじたん！」







「あ〜……クソ。うるせぇのが来た」








『校舎内を彷徨ってるところを保護して連れてきてやったんだ。ありがたく思えよ』








Aが保健室の入口でチェカにじゃれつかれているレオナを見て薄ら笑いを浮かべていた。









「よりにもよってお前かよっ……」









レオナはAの方を見て心底嫌そうな顔をしていた。

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