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グリム「くらえ！」
エース「そんなん風で矛先を変えてやれば……そらっ！」
エースの風で方向を変えられた炎は、まっすぐハートの女王の石像に向かった。
エース「あ”ーっ！やべっ！ハートの女王の石像が黒焦げに！」
グリム「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ！大人しく燃やされろ！」
エース「そう言われて燃やされるやつがいるかっての！」
クロウリー「こらー！！！なんの騒ぎです！」
騒ぎを聞きつけたクロウリーがその場に飛んできた。
エース「げっ、学園長……」
グリム「アイツ、アイノムチで縛ってくるんだゾ！逃げろっ！」
『あ、こら！』
グリムとエースが逃げようとした瞬間、クロウリーのムチが二人を縛り上げた。
エース「いでーっ！」
グリム「ふぎゃーっ！２日連続でいてぇんだゾーー！」
クロウリー「愛の鞭です！この私から逃げようなんて１００年早いんですよ！
はぁ……先ほど「騒ぎを起こすな」と言ったばかりのはずですが？
しかもグレート・セブンの石像を黒焦げにするなんて！よほど退学にさせられたいと見えます」
エース「ちょっ！それは勘弁！」
クロウリー「Aさんも、これではグリムくんを監督してるとは言えませんよ」
『ごめんなさい。一応止めたんですが……』
Aは面目なさそうな顔で謝った。
クロウリー「まったく……君、学年と名前は？」
エース「エース・トラッポラ。……１年デス」
クロウリー「ではトラッポラくん。グリムくん。そしてAさん。
３人には罰として窓拭き掃除１００枚の刑を命じます！」
グリム「にゃっ！？もとはといえば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ！」
エース「ええっ！？オレもぉ！？」
クロウリー「当たり前です！放課後、大食堂に集合。いいですね」
エース「へぇ〜い……」
グリム「昨日から散々なんだゾ〜！」
『それはこっちの台詞だよ……』
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年6月30日 17時
