薔薇迷宮の番犬 ⅱ【ツイステ】 (ページ1)

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第２章　続ページ1

「で、ケイト。なにかトレイの前では言いにくい話があるんだろう？」

トレイの部屋から出てきて全員が談話室に集まって話をすることに。

「さすがリドルくん。話が早いね。

監督生ちゃんたち、トレイくんの怪我について何か知ってるんじゃない？」

ケイトがそう言うと、監督生は正直に全てを話した。

「なるほど、学園長がそんなことを……」

「やっぱね。グリちゃんたちがただお見舞いに来るわけないと思った」

話によれば、ここ数日、保健室の利用者が大幅に増えているので、その理由を調査してほしいと校長から頼まれていたらしい。

「実は、ボクも何か変だと思ってすぐケイトに情報を集めてもらっていたんだ」

「そしたら怪我してるのがリドルくんやトレイくんみたいな有力選手候補ばかりってことがわかってさ」

「確かにボクはあの時足をかけられたり背中を押されたりはしていない。

でも……なんていうか、身体が勝手に動いたような感覚があった」

「他の怪我した奴も似たようなこと言ってたんだゾ！」

「故意に選手候補を狙った犯行とみていいと思う」

Aはリドル達の話を窓に寄りかかりながら話を聞いていた。