薔薇迷宮の番犬 ⅱ【ツイステ】 (ページ6)

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「金魚ちゃんにシャチちゃん、こんなとこでなにしてんの？

かくれんぼ？楽しそうだね」

「フ、フロイド。ボクのことを変なあだ名で呼ぶのはやめろと何度言わせるんだい？」

リドルがAの背中から顔をひょっこり出してそう言う。

「だって、小さくって赤いのって、金魚でしょ？

あ、そうだシャチちゃん～今から一緒に遊ばない～？」

『生魚は嫌いだ』

「酷いな～そんなこと言ってるとギューッてしちゃうよ？」

「なんか変なヤツなんだゾ」

グリムがそう言いながらフロイドを見る。

「わー、しゃべる猫だ！おもしろ～い。

ねえねえ、ギュッて絞めていい？」

「し、絞める！？やめるんだゾ～！」

グリムはそう言ってリドルと同じようにAの後ろに隠れた。

「おや、ハーツラビュル寮のみなさんお揃いで。

もしや、マジカルシフト大会に向けての敵情視察ですか？」

フロイドの兄弟のジェイドがやってきてそう言う。

「えーと、これにはいろいろとワケが……」

「スパイ行為を見逃すわけにはいきませんねぇ。

何故僕たちを監視していたのか、理由を詳しくお聞かせ願えますか？」

「コイツ、物腰は穏やかだけど全然目が笑ってない……」

「とにかく、お邪魔しました～っ！」

そう言ってケイトはA達を引っ張ってリーチ兄弟から逃げていった。