人の皮を被った鬼捌【ヒロアカ】 (ページ9)

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エリ「ずっとね、熱出てた時もね考えていたの。助けてくれた時のこと…でも、お名前がわからなかったの。

ルミリオンさんしかわからなくて、知りたかったの」

緑谷「緑谷出久だよ！ヒーロー名はデク！えっと…デクの方が短くて覚えやすいかな…デクで！デクです！」

エリ「ひーろーめい？」

通形「あだ名みたいなものだよ」

エリ「デクさん…えっと、鬼のお姉さんは…」

Aは「鬼」と言われて内心少しだけ傷ついたが、笑顔のままなるべく怖がらせないようそっと話しかけた。

『付喪Aです。A、でいいですよ』

エリ「Aさん、デクさん、ルミリオンさん…あと…めがねをしていたあの人…

皆…私のせいでひどい怪我を…」

エリちゃんはナイトアイのことを言っているのだろう。ナイトアイの事はまだ伝えていないとのことだった。

エリ「私のせいで苦しい思いさせてごめんなさい。私の、私のせいでルミリオンさんは力をなくして……」

通形「苦しい思いしたなんて思ってる人はいない！皆、こう思ってる！「エリちゃんが無事で良かった」って！

存在しない人に謝っても仕方ない！！気楽にいこう！皆君の笑顔が見たくて戦ったんだよ！」

その時、エリちゃんが顔を引っ張ったりしていた。

「「？」」

エリ「ごめんなさい…笑顔ってどうやればいいのか」

『(この子はまだ、全然救われてなんかいないわ…この子の背景に、鮮明に治崎の影が見える…)』

Aはエリちゃんを見つめ目を伏せた。