人の皮を被った鬼捌【ヒロアカ】 (ページ7)

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補習が終って寮へ戻る途中、Aは相澤に呼び止められた。

相澤「あぁそうだ付喪。お前、ミスコンに興味はないか」

相澤から言われた言葉にAは笑顔のまま固まる。

『……はい？』

相澤「いやだから、ミスコンだ。毎年文化祭で開かれてる催しの一つだ」

『何でいきなり…』

相澤「波動と天喰からお前も立候補してほしいと頼まれた。

ちなみに、波動も出るらしい」

『へぇ…で、どうして私なんですか？』

相澤「……知らん」

『その顔は知ってる顔ですよね。…まぁいいですよ。折角のお誘いですし、ウケ狙ってあげますよ』

Aは相澤からミスコンの詳細の書いた紙を受け取り寮へ戻っていった。

相澤「…これでいいのか」

波動「バッチリでーす！」

天喰「すみません、無理言ってしまい…」

廊下の曲がり角からは波動と天喰が出てきた。

相澤「んで、どうしてあいつを誘ったんだ？お前のライバルが増えるだけだろう」

波動「それもそうなんですけどっ、ナイトアイのお葬式が終ってからね、付喪さん、ずっと目の下の隈が消えてないんです。知ってました？」

天喰「元気よく装ってはいるけど、きっとまだ自分の中で溜め込んでいる…

だから、少しでも気晴らしになってくれればいいなと思い…」

相澤「誘った、か…なるほどな。

まぁあいつが何かしら内に溜め込んでるのは俺も薄々気付いてた。何とかしてやりてぇというお前達の気持ちもわかる。

…まぁ、様子を見させてもらうよ」

天喰「ありがとうございますっ」

波動「やったね天喰くん！付喪さん楽しんでくれるといいね！ね！」

天喰「あぁっ…」