人の皮を被った鬼陸【ヒロアカ】 (ページ30)

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それからも緑谷は授業中や訓練中も集中を欠いていた。

その中でもAはいつも通りで、緑谷はついに放課後、そのモヤモヤをどうにかするためオールマイトと話すことにした。

しかし職員室に来てもオールマイトはいなかった。

ミッドナイト「オールマイトなら可愛い愛娘とジョギングよ」

緑谷「ジョギング？」

ミッドナイト「知らなかった？家庭訪問終ってから何故か鍛え始めたの。付喪さんはそれに付き合ってあげてるんですって。

引退したならゆっくりすればいいのにね」

それから緑谷はオールマイトを探しに外へ出た。

そしてジョギングをしているオールマイトとAは＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『お父さん、ペース落ちてますよ』

オールマイト「す、スパルタだなぁ…；」

その時、後ろから何かが走ってくる音が聞こえ振り返ると、緑谷が必死な凶相でこちらに向かってきていた。

オールマイト「緑谷少年が来た！？ゴホッ」

『あら？どうしてここにいると？』

緑谷は息を切らして黙り込む。そしてAとオールマイトが背を向けた時、緑谷は口を開いた。

緑谷「全部、知ってたんですか？ナイトアイがワン・フォー・オールを知っていて、通形先輩が後継の候補だったって……

全部知ってたんですよね…？なんで言ってくれなかったんですか」

オールマイト「言う必要…あったかな」

緑谷「あるでしょ！！」

緑谷は必死な顔をしてそう叫ぶ。

緑谷「新事実ばっかりで、なんかよくわかんないまま否定されて！なによりオールマイトの意図がわからなくて！

秘密にする意図がわからないからモヤモヤする！何で教えてくれないんですか！！

あなたのファンとしてじゃなくて、後継者として全部知りたい！」

『……おじさん、教えてあげてもいいんじゃないですか？』

Aがそう言うとオールマイトは口を開く。

オールマイト「…この話は君の為にならないと思った。本当に聞きたいのか？」

緑谷「このまま秘密にされるよりはいいです」

オールマイト「後悔するなよ」

緑谷「……はい」