人の皮を被った鬼肆【ヒロアカ】 (ページ33)

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１８３．ページ33

『ゲホッ、ゲホッ…！』

Aは瓦礫の中から出ようとするも、足が瓦礫に挟まれており、頭を打ったのか意識が半分朦朧としていた。

薄れ行く意識の中、オールマイトとオール・フォー・ワンの方を見れば、オールマイトは活動時間が迫り体の半分が元に戻りかけていた。

Aは何とか瓦礫を抜け出し、片足が折れているにも関わらず走ってオールマイトの方へ駆け寄った。

『俊典、おじさんっ！』

オールマイト「Aちゃんっ！？」

Aの伸ばした腕はオールマイトの体に触れた。

『最大出力…！許容限界突破……！』

ＡＦＯ「小癪な娘だっ」

その瞬間、オール・フォー・ワンはAを後ろへ吹き飛ばした。

オールマイト「Aちゃんっ！！」

ＡＦＯ「なぁに、殺しはしていないさ。あの娘の個性は実に良いものだ。君が死んだ後、ゆっくり貰っていくよ」

Aは瓦礫の中に放り投げられ、打ち所が悪く動けないでいた。

『(う、動けない……でも、付与はできたっ…私が気絶しない限りはっ)』

Aはそう思いながらも必死で意識を保っていた。

オールマイト「ありがとうAちゃん…君は…自慢の娘だっ！」