夜桜の木の下には彼女がいた２～FFI編～ (ページ38)

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８８．ページ38

円堂は皆のところに歩いていく。

円「皆、勝ちたくないのか？」

壁「えっ」

風「勝ちたいさっ、俺達は勝ちたいからここにいるっだけど……」

円「風丸、よく見るんだ。不動の言葉じゃなく、不動のプレーを！」

風「！」

円「わからないのか？あいつは自分だけじゃない、お前達を活かしたプレーをしようとしている！」

風「いや、あいつは誰にも届かないパスを出してきた！あれは嫌がらせだ！」

円「ボールは嘘をつかない！パスを受けてみれば全てわかる！」

風「円堂……」

そして試合が再開した。

そして早速不動がボールを奪った。

そして不動が風丸にパスを出すがそれもまた失敗。

そして再び不動がボールを奪い、相手に囲まれる。その時、不動はAに向けパスを出した。

Aはそのボールに向かって走っていく。そして見事にそのパスを受け取ったのだ。

風「A！」

壁「届いたっす！？流石Aさん！よくあんなパスに追いついたっす！」

『不動！もっと強く早いパスで構わない！』

不「なら、こいつでどうだ！」

不動は先程よりも早いパスを出した。Aはそれすらも受け止めた。

壁「またっす！Aさんだからっすよね！？」

風「いや、あいつはわかっていたんだ……Aならあのパスに届くはずだって」

壁「じゃあ、全部わかっててあそこに走ったってことっすか？」

そしてAはそのままシュートを打つが止められる。

『チッ……でもこれなら……』