時をとめて３【ヒロアカ】 (ページ16)

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それから夕方になり、皆は夕食の準備をしていた。

そんな時、一緒に作業していた轟とAが緑谷に話しかけた。

轟「オールマイトに何か用でもあったのか？」

『そういえば相澤先生に聞いてたな、緑谷』

緑谷「あぁっ、うん……洸汰君の事で……」

『洸汰？』

轟「誰だ？」

緑谷「うぇ！？あの子だよほらっ、マンダレイのいとこの……えっと、あれ……またいない……」

周りを見渡すが、洸汰の姿はどこにもなかった。

緑谷「その子がさ、ヒーロー…いや、個性ありきの超人社会そのものを嫌ってて、僕はその子のためになるようなことを言えなくてさ……

オールマイトなら、なんて返したんだろって思って……二人なら、なんて言う？」

Aと轟は顔を見合わせて、考えた末に口を開いた。

轟「場合による」

緑谷「そりゃ場合によるけどっ；」

『素性もわからない通りすがりに正論叩かれても煩わしいだけだ』

轟「大事なのは、何をした、何をしてる人間に言われるかだ。言葉単体で動くようなら、それだけの重さだったってだけで、言葉には常に行動が伴う、と思う」

緑谷「そうだね……二人の言うとおり……通りすがりが何言ってんだって感じだ」

轟「お前がそいつをどうしてーのか知らねぇけど、デリケートな話にあんまずけずけ首突っ込むのもあれだぞ。

そういうの気にせずぶっ壊してくるからな、お前以外と」

緑谷「なんか、すいません；」

『私は緑谷のそういうところ、気に入ってるけどな』

緑谷「へ？」

緑谷が顔を上げると、Aは薄くだったが微笑んでいるように見えて緑谷は赤面した。

緑谷「(時城さんが……笑った！？)」」