時をとめて【ヒロアカ】 (ページ12)

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１２．ページ12

その時、船の周りに敵達が集まってきた。

緑谷「やつらに……オールマイトを倒す術があるなら、僕らが今すべきことはっ

その企みを阻止すること！戦って勝つことっ！」

峰田「はぁ！？何が戦うだよバカかよ！？

オールマイトぶっ殺せるかもしれねぇやつらなんだろ！？矛盾が生じてんぞ緑谷！

雄英ヒーローが助けに来てくれるまで大人しくが得策に決まってる！！」

峰田は泣きながらそう言う。

『連中、明らかに水中戦を想定しているな……』

緑谷「そういえば……」

峰田「無視かよ！？」

梅雨「この施設の設計を把握した上で人員を集めたってこと？」

緑谷「そこまで情報を仕入れておいて周到に準備してくる連中によっちゃおかしな点がある。

この水難ゾーンに蛙吹さ……梅雨ちゃんがっ、移動させられてるって点っ！」

緑谷は名前呼びが慣れないのか声を裏返らせながらそう言う。

梅雨「自分のペースでいいのよ？」

緑谷「あ、そうなの……」

峰田「だからなんだよ！？」

緑谷「だからつまり、敵達に僕らの個性はわかってないんじゃない？」

梅雨「確かに……蛙の私を知ってたら、あっちの火災ゾーンにでも放り込むわね……」

緑谷「僕らの個性がわからないからこそ、きっとバラバラにして数で攻め落とすって作戦にしたんだよ。

数も経験も劣る……勝利の鍵は一つ。僕らの個性が相手にとって未知であることっ

敵は船に上がろうとしてこない。これが仮説を裏付けてるっ

でもそれは、向こうも決してこちらをなめていないってことだけど……」