夜桜の木の下には彼女がいた～FFI編～ (ページ44)

今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:185,237 hit

４４．ページ44

虎「いって……何するんですか！豪炎寺さん！」

豪「さっきからなんだ！お前のプレーは！」

虎「！っ……」

豪「試合時間は残っていないんだぞ！精一杯ベストと思えるプレーをしろ！」

虎「これが俺のベストです！俺のアシストで皆が点を取る！

それが一番なんですよ！そうすれば俺が皆の活躍の場を奪うこともないっ

皆で楽しくサッカーができるんです！」

豪「巫山戯るな！」

虎「っ！」

豪「そんなサッカーは本当の楽しさじゃない。見ろ！」

豪炎寺の指を差す方向には、イナズマジャパンのメンバー全員が虎丸を見ていた。

豪「ここにいるのは、日本中から集められた最強のプレイヤー達。

そして、敵は世界だ！俺達は世界と戦い、勝つためにここにいるんだ。

それを忘れるな！」

虎「！っ……」

円「そうだぞ虎丸。全員が全力でゴールを目指さなくちゃ、どんな試合にも勝てないぜ？

もっと俺達チームメイトを信じろって！」

虎「チームメイト……」

円「そうだ！今の思いをサッカーに全部ぶつけろ！俺達が全部受け止めてやる！」

虎「キャプテン……！」

鬼「虎丸、ここにはお前のプレーを受け止められない柔な奴は一人もいない」

円「やろうぜ！虎丸！」

虎「いいんですか？俺、思いっきりやっちゃっても！」

豪「フッ、俺を驚かせてみろ虎丸！」

虎「はい！」

『虎丸、ほら』

Aが虎丸に手を差しだした。虎丸はそれを握ると立ち上がった。

『ボールは私が届けてあげるから』

虎「よろしくお願いします！」

Aは虎丸の頭を軽く撫でるとポジションについた。

虎丸が少し頬を赤らめていたことはAは知らない。