３２０． ページ20
それからドイツのニュルンベルク郊外に到着した。
〈〇□▽◎〜＃□〇？◇●▼☆◎□☆〇■！〉
シ「オイ……お前達、これは何語だ；」
シエルは馬車を出してもらおうとその街の男性に話しかけたが、言葉が全く通じなかった。
セ「東フランケン語。ドイツ南部の方言でございます」
シ「方言きつすぎるだろ！勉強がほぼ無意味じゃないか！！」
『何事も基礎が大事ということだ』
Aはバカにしたようにそう言った。
シ「で…なんて言ってるんだ？」
セ「魔女の呪いでおっ死ぬのはごめんだべ。いくら金積まれたって行かねーよ！……と仰っています」
シ「呪われた人間を見たのか？」
シエルがそう言うとAが通訳としてその男性に問いただした。
《呪われた人間を見たことが？》
〈あるとも！ありゃ酷えもんだったぜ。顔が倍に腫れて肌っちゅー肌がドロドロに溶けてよォ。
一人はすぐ死んじまって、生き残った一人もショックでおかしくなっちまったって話だ〉
《生き残った人間が？》
〈ああ、ずっと怯えっぱなしで”人狼が来る！”って喚いて大変だったらしいぜ〉
《そいつはどこに？》
〈ブリーゲル家って村外れに住んでる金持ちの長男だけど、今はいねーよ。
伝染病だといけねぇってんで役人が来て大きい病院に連れてったんだ、死んだ方と一緒にな〉
『なるほどな……』
シ「？」
セ「生き残った者がいるそうですが、錯乱状態が酷く”人狼が来る”と繰り返していたと」
シ「！人狼を見たというのか？」
『役人が他の犠牲者と共に大病院へ引き取ったそうだ。国中の病院をくまなく捜してみるか？』
シ「いや、いい。錯乱状態の人間と話しても無駄だ。ならば直接”人狼の森”に行ってみた方が早い」
セ「ですがいくら積まれても馬車は出して頂けないようですよ」
シ「ならこう言ってみろ……”馬車はいくらだ？”」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マイロード - またアニメやりますね！更新待ってます (7月18日 14時) (
レス) id: 0a59942f7e (このIDを非表示/違反報告)
残刀 - まだかなぁーー待ってます！ (2023年3月12日 18時) (レス) id: fd5a38a870 (このIDを非表示/違反報告)
パンのクズ - 倒れた後の展開が見たすぎてワクワクが止まりません！！ (2022年10月16日 0時) (レス) id: 9eb02a1d18 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - もう何回も読んでこの後の展開が楽しみすぎます。続き楽しみに待っています。 (2022年9月5日 19時) (レス) id: 79b2fb794f (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年6月5日 9時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年4月5日 21時
