元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ36)

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マクミラン「クリケットは試合時間が長いから２時間おきにティータイムがあるんだよ」

メ「優雅ですだ～」

バルド「俺もファントムハイヴ家料理長として特製ミートパイを作ってきたぜ！」

そう言ってバルドが取りだしたのは、料理とは程遠い真っ黒な物質だった。

フィ「こ、これは……；」

メ「もしこんなのエリザベス様が召し上がったら……；」

フィ、メ「「Aさんっ！；」」

フィニとメイリンはAに助け船を出してもらおうと目で訴えかけてくる。

『おい、その生ゴミを我に近づけるな。酷い匂いだ』

Aは鼻をつまんで素知らぬ顔をした。

試合を見れば、青寮は未だに劣勢だった。

そしてそれを影から見ている一人の男……

劉「おやおや、随分と一方的な戦いだね……だが、君にはまだあのカードがあるだろう？ねぇ、伯爵」

そこへまた怪しげな男がやってくる。

「おい、あんた……赤のカードをくれ！」

「俺も赤だ！」「こっちにもくれ！」

劉「はいはいただいま～さあさあ年に一度のお祭りだ！青寮に賭ける勇者はいないのか～～！？」

『おい、貴様ここで何をしている』

劉「あれ？メイドちゃんじゃない～ここで何してるの～？」

『主に言われた仕事をしてきただけだ。それより、貴様はこんなところにまで来て賭博か？』

劉「じゃあメイドちゃんも賭けてみるかい？どっちが勝つか……」

『フン、賭けるまでもない。我が主のいる青寮が勝利するに決まっている』

Aは余裕の笑みを浮かべそう言った。その笑みは、まるで何かを企んでいるようなそんな笑みだった。