元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ27)

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そしてその翌日、生徒達は昨夜の放火事件の話で持ちきりだった。

「昨日の火事、すぐ鎮火してよかったな」

「でも放火だって噂もあるし怖いね」

「６月４日のクリケット大会中止にならないかな？」

「ウェストン校の伝統ある大会だよ？絶対やるよ」

マクミラン「まっ、青寮は優勝の望薄だけど。大会には校長もいらっしゃるって話だし、応援にも手は抜けないよね」

その話を聞いてシエルは当然反応する。その肩に乗っているAも同様にその話に耳を傾けた。

マクミラン「それに青寮が万年最下位って言っても、”真夜中のお茶会”に呼ばれるチャンスは皆等しく……」

シ「ちょっ、ちょっと待て！それは本当か！？」

マクミラン「青寮は万年最下位？」

シ「違うその後！！」

シエルは真夜中のお茶会と聞いてマクミランを問いただした。

マクミラン「多忙な校長だけど、６月４日だけは絶対大会を観に来るんだって。

それで毎年一人だけ大会で活躍した選手を真夜中のお茶会に招待するらしいよ」

シエルはその話を聞いて目の色を変えた。