元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ23)

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授業中、セバスチャンはシエルにこっそり手紙を渡した。

その手紙には図書室へ来るようにとだけ書かれており、シエルは夜になって早速図書室へ向かった。

シ「(なんだアイツ？今日は図書室に来いだなんて)」

そして図書室へやってくるとセバスチャンを見つける。Aの姿はどこにもなかった。

シ「おいセ……！！？」

その瞬間、シエルは一瞬して消えたかと思えば、その場に何故かブルーアーがやってきた。

セ「おや、こんな時間にどうしました？」

ブルーアーはセバスチャンを見てから周りを見渡した。

セ「何かお探し物でも？」

ブルーアー「いえ…失礼しますミカエリス先生」

ブルーアーはそう言うと図書室を出て行った。

ブルーアーが出て行ったその後、シエルはAに抱きかかえられながら天井からゆっくり降りてきた。

『乱暴にしてすまない、マークされている様だったからな』

Aは翼をしまいシエルを降ろした。

シ「少し派手に動きすぎたな……だが嗅ぎ回るだけ無駄だった。何を聞いても”校長が決めたことだから”とくる」

セ「職員の皆さんもそんな感じですよ」

シ「そっちもか…埒があかんな。

こうなったらどんな手を使ってでもデリックに直接接触してやる！

ついてこいお前達」

シエルは窓から外に出ようと窓を開けた。

セ「しかし坊ちゃん、こんな時間に出歩いては２Y確実では？」
※「Y」とは罰の単位。「Y」一つにつき１００回のラテン語詩書き取り。

シ「フン、生徒に罰を与えるのは教師だろう？ミカエリス先生」

セ「嗚呼、そういえばそうでした。

さ、Aさんは猫に戻って下さい」

『チッ、落としたらタダじゃおかないぞ』

Aは猫の姿になってセバスチャンの肩に乗った。