元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ20)

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エド「シエル、濡れ衣を着せてしまって悪かった！許してほしい！」

美術室を出るとエドワードがシエルに頭を下げた。

シ「理由がなんであれ、遅れたのは確かなんだ。エドワードが謝ることじゃない」

グリーン「それにしてもお前がこんなに行動力がある奴だったとは…ミッドフォードも認めるわけだ」

バイオレット「君…ホントに面白いね」

ブルーアー「勇気ある行動だったぞファントムハイヴ」

シ「あ…ありがとうございますっ。僕以外にも悲しい思いをした人がいたんだって思ったら夢中で……

昔から曲がったことが許せなくて」

シエルは満面の笑みでそう言った。

グリーン「伝統に従い、嘘がなく、純粋で高潔。それでこそ我が校の生徒だ」

そしてそれを白い目で見ているセバスチャンとAだった。

そのままAは立ち去ろうとしたが、グリーンヒルに抱き上げられてしまう。

グリーン「それにしても、この猫は実に優秀だな！さすがは青寮は猫まで賢いんだな！」

バイオレット「猫に芸を教えるなんて、青寮の寮監も変わった人だね……」

Aはグリーンヒルやバイオレットに毛並みがぐしゃぐしゃになるまで撫回されていた。

そしてそれを見て笑いを堪えるシエルだった。

『(人間風情に我が易々と触れられるなど……っ；)』