元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ19)

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２６９．ページ19

コール「レ…ドモンド…せんぱ……」

レドモンド「お前まで俺を裏切るなんてな……人を見る目がなさすぎる自分が情けないよ」

コール「ち…ちが……」

レドモンド「言い訳は聞きたくない。お前には失望した、コール。

お前との兄弟関係を解消する！」

レドモンドのその言葉により、コールはその場で絶望的な泣き声をあげた。

そこにシエルが近づいて、コールにそっとハンカチを差し出した。

シ「コール先輩。これからは本当の貴方で皆と向き合っていけばきっと信頼は取り戻せますよ」

コール「ファントムハイヴ……」

シ「そう思って僕……先輩の本当の姿を皆に配っておきました」

ハンカチの間には、学園１の美少年とはかけ離れたモーリス・コールの”本来”の姿だった。

その写真を見てコールは更に追い打ちを掛けられる。

コール「……！！！……！！！？」

コールは声にならない叫び声をあげる。

シ「胸を張っていいと思いますよ。貴方のメイクの腕は本物です。

それと……猫は大事に扱った方がいいですよ。じゃないとバチが当たりますからね」

そう言ったシエルの肩にはAが乗っていた。

『(……えげつないな)』