元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ43)

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シ「で、お前達の方はどうだったんだ？」

セ「校長は……こちらです」

セバスチャンは校長の着ていた衣服を見せた。

シ「は？」

『すまんな。我々も全力で追ったのだが、捕らえた瞬間この姿になった』

シ「…！？(全力で追って逃げられた！？こいつらが！？

悪魔と吸血鬼から逃げおおせるなんて……校長は一体何者なんだ！？

ますます事件の謎が深まったな……)

＿＿＿＿ふん、そんなことならデザートでも作らせておけばよかった」

セ「そう仰るかと思いまして、こちらをご用意させて頂きました」

セバスチャンは空いた時間で作っておいたデザートをシエルの目の前に差し出した。

セ「ですが、召し上がるのはまた後で」

その瞬間、保健室にシエルの同級生達が押し寄せてきた。

「「ファントムハイヴ～～！！」」

セ「こら！保健室では静かに！」

マクミラン「あっ、ミカエリス先生ごめんなさーい」

「怪我大丈夫？」「ブルーアー先輩泣いてたぜ！見た？」「あのクレイトン先輩が君のことべた褒めしてたよ！」

『ったくうるさいガキ共だ』

Aは咄嗟に猫の姿になってセバスチャンの肩の上に避難した。

マクミラン「まさか碧の奇跡を目の前で見れるなんて……ありがとうファントムハイヴ！」

シ「僕の力じゃないさ」

「はいこれ！ボートパレード用の帽子！」

「君はコックスだってさ！」

シ「あ、ありがとう」

マクミラン「それじゃ行こう！」

シ「え！？」

マクミラン「優勝寮のボートパレードだ！」