元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ34)

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エド「万年最下位の青寮が優勝できるものか！」

アレクシス「いや、そうとも限らんぞ。昔一度だけ青寮が優勝したことがある」

マクミラン「そっそれってもしかして、”碧の奇跡”のことですか！？」

どこからともなくマクミランが話しに入ってきた。

マクミラン「僕、ファントムハイヴの親友のマクミランと申します！そのお話ぜひ聞かせてください！」

アレクシス「いいとも、あれは私がエドと同じ緑寮で監督生の寮弟だった頃＿＿＿＿＿」

話によれば、当時青寮の監督生だったヴィンセント・ファントムハイヴが緑寮の監督生だったディーデリヒと「クリケット大会で負けた方が相手の言うことを何でも一つ聞く」という賭け事を持ちかけた。

そしてヴィンセントを毛嫌いしていたディーデリヒは、ヴィンセントに為す術なく敗北したという。

後に勝負に勝ったヴィンセントは、ディーデリヒを無期限の寮弟とした＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

シ「せ……先代が青寮に？」

マクミラン「君のパパが碧の奇跡の立役者だなんて！！」

アレクシス「そうか…シエルはまだ知らなかったのか。

実に鮮やかな試合だった。悔しいが完敗だったよ。

君には天才ゲームメーカーの血が流れてる。頑張りたまえ」

そして前夜祭は終了した。