元最凶の吸血鬼がメイドになった件 Ⅵ【黒執事】 (ページ12)

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それから数日後、Aはソーマを礼拝堂に連れて行くため待ち伏せをしていた。

ソーマが教室から出てくるのを見計らって、Aはソーマの肩の上に乗った。

『にゃー』

ソ「ん？猫？あ！シエルの所の猫じゃないか！お前も一緒に来ていたんだな！よしよし」

ソーマが撫でてくるのでAはソーマの手を尻尾で振り払って肩から飛び降りた。

ソ「お、おいどこへ行くんだ？」

『にゃ～』

ソ「ハッ！これはもしかして、ついてこいということか！？」

『(いいからさっさとついてこんかこのクソガキはっ)』

Aはソーマのズボンの裾を噛みながらソーマを礼拝堂に連れて行った。

そして礼拝堂の前らへんにくると、セバスチャンが待っていた。

セ「ご苦労様ですAさん」

Aはセバスチャンの肩に飛び乗った。

セ「いらっしゃいませソーマ様、中で坊ちゃんがお待ちです」

ソ「ヒッ！？；従者連れは禁止じゃないのか！？；」

シ「やむにやまれぬ事情があるんだ」

セ「ソーマ様、私が坊ちゃんの執事であることはどうかご内密に願います。

もし口外されれば……」

ソ「いいいい言わない！！！；」

ソーマは余程セバスチャンが苦手なのか即答でそう応えた。