５． ページ5
Aは女の子をそっとおろした。
『大丈夫だった？』
「わぁ〜……！お姉ちゃんありがとう！」
女の子はキラキラした目でAにそう言った。
円堂は二人のその身体能力の高さに目を見開いて口を開けている。
Aは先程の不良達に近づいた。
『おい、とっとと失せな。お前ら二人、病院送りになりたくなきゃな』
Aが指の骨を鳴らしながら圧を込めた声でそう言うと男達は逃げていった。
『弱いくせに粋がっちゃって……』
Aは鞄を手にするとそのまま帰ろうとした。
すると、円堂がもう一人の男と引き留めた。
円「待ってくれ！お前のキックすげーな！
サッカーやってんのか？どこの学校なんだ？よかったら一緒に練習しないか？」
しかし、男は円堂を一瞬見るとそのまま何も言わずに帰っていった。
Aも鞄を持って帰ろうとすると、案の定円堂に引き留められた。
円「あ、おいお前！待ってくれよ！って……お前、同じクラスの……」
秋「確か、皇Aさんよね？」
『何？帰りたいんだけど』
円「あ、いや、さっき皇のスピード、すげー半端なかったからさ！」
秋「何かスポーツでもしてたの？」
二人に質問されAは少し微笑んで答えた。
『サッカーをしていたよ。今はしていないがな』
Aがそう言うと円堂と秋は目を輝かせた。
円「じゃあ一緒に練習しないか？」
『フッ……また今度な。じゃ』
Aはそのまま帰っていってしまった。
『円堂守、か……面白そうなやつだ。それにあいつも……』
いつもと違った帰り道。Aの足取りは少し軽やかだった。
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雷雨(プロフ) - おすすめに出てて、読ませてもらいました。中学時代から無印のイナイレが女子の間で流行り、それ以来ずっとハマってます。初代懐かしいです……！ (2019年9月12日 20時) (
レス) id: a9c3063b0d (このIDを非表示/違反報告)
チャバネゴキブリ - こういう小説好きです！ (2019年4月8日 18時) (レス) id: 768888a8a1 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - あの、はじめまして………皇と言う苗字、キャラと被ってますよ？マキュアの本名が皇マキなので……でも面白かったですよ！！これからも読み続けますね！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: 14377fb98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年3月12日 15時
