夜桜と美しき女神６〜オリオンの刻印〜

２９５． ページ45

試合が再開し、イナズマジャパンはアフロディの得点で勢いをつけた。









ヒロトがボールを奪い、そのままアフロディにパスを出す。









そしてアフロディの元へ相手選手が向かってくる。









照「ヘブンズタイム！」









アフロディは再びヘブンズタイムで相手を抜こうとする。だがその瞬間、相手はヘブンズタイムをかき消しアフロディからボールを奪った。









光「ヘブンズタイムがっ！」









『だったらこれはどうだ！ゴースト・レイン！』









Aは相手の足を止めボールを奪おうとするが、相手はAの技もかき消しそのままAを抜いていった。









『なにっ！？』









ベンチでは二人の神技が破られてしまい驚いている。









砂「どうなっているんだっ！？」









子「親分っ、どういうことでしょうか？」









趙「ヘブンズタイムとゴースト・レインは一種の暗示。マジックの視線誘導の容量で相手の意識を暗示に掛け錯覚させているにすぎません」









大谷「それを見抜いたんですかっ？」









万「だからって、あんなに簡単に攻略できてしまうなんて……」









析「それは、彼等が兵士だからだろうね。








兵士は上官の命令には絶対服従だ。時に自分の命を犠牲にしてでも下された命令は果たすもの。








きっと命令されたんだよ。”何も考えるな。何も見るな。何も聞くな”とね。








そう命じられれば彼等は誰の姿も、どんな声も一切気に掛けない」









ア「それでヘブンズタイムとゴースト・レインを破ったっていうのかっ」









析「それほど強いメンタルの持ち主でなければ、戦場で生き抜くことはできないということさ」









趙「アフロディ君とAさんの暗示に掛かる前にすでに命令という暗示に掛かっていたというわけです。








いやはや、恐ろしい話ですねぇ」

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