鏡の中に自称双子が住んでいる件。 【創作】

オフィクス𓈒𓏸𓐍 𓇢 ページ24

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椅子の位置的に見て、小さい街として有名なカプリコーンの当主だろうか。

それにしてもオフィクスというのは何だろう、何かの名前なのは確かだろうけど、何の名前なのか分からない。
奴ら、と言っていたから何かの集まりなのだろうか。

「オフィクスは随分と前...王家が領土争いをしていた時期に、滅んだのではなかったのですか？」

金色の瞳を鋭く向けながらパイシスの王家は言った。
滅んだ＿ってことはなにかの組織？

「それが再発したんじゃねーのかってんだよ。じゃなきゃ魔法爆弾なんか作れねーだろ。」

言葉使い荒いなこの人。王家の中にもこんな人いるんだな。

「それもそうですが...それだけではオフィクスが再発した理由にはなりません。不十分です。」

その後もそんな言い合いのようなものが続き、結局、爆処理とその支援をそれぞれの街ですることと、警戒を高めるように、ということで収まった。

十二会からの開放感をミドルノヴァとジェミニの間を渡る船で味わっていた時だった。

「オフィクスってなんだろう、って思ってるんでしょ？」

ふと、後ろから兄さんの声が聞こえた。え、なんで？連れてきてないよね。
僕が驚きで振り返ることもできず固まっていると、兄さんは隣へ歩いて近付く。

癖で手首のペンダントを触ろうとした＿がどこにもなかった。落とした？そんなわけない。
ずっと触っていたから落としたら気付くはずだ。

「あ、ペンダントは借りてるよ。」

兄さんの方を見ると、首にペンダントを掛けていて、それをつまんで僕に見せている。
良かった、落としていなくて。

「オフィクスが何か知りたいなら教えてあげるよ。」

兄さんはそう言って船の柵に頬材を付いた。
胎が進み、太陽が兄さんの逆光になって、眩しくて反射的に目を閉じてしまった。

「いつもの場所に来てくれたらね。」

その声が聞こえると、兄さんは居なくなっていて、手首にはペンダントの感覚があった。


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中々更新できていなくてすみません……
そして、いよいよ明日からテストが始まります
頑張ります()

少し…𓈒𓏸𓐍 𓇢→←お知らせ

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